2019年1月17日木曜日
add9(アドナインス)コードの魅力
某県高校音楽科の
聴音のレッスンで
4声体の和声聴音の課題の中に
上記の様な和音がありました。
通称 add9(アドナインス)コード
と呼ばれる和音で、
たまに add2
と表記されているのを見る時もあります。
ジャズを勉強している高1の男子生徒が
「この和音好きです」
と言って来たので
「分かる分かる」
と思いながら聞いていました。
add9はジャズよりもポップスでよく見かけます。
三和音(トライアド)に
根音から上に9番目の音を足した和音です。
この9番目の音⇒9thを
1オクターヴ下げて用いると
3rdの音(Cadd9だと”ミ”の音)
と柔らかく混ざり
夕焼けの色が音になったら
こんな感じかな(分かるかな?)、
という様な
美しいサウンドになります。
例えば
Carpenters(カーペンターズ)の
『Close to You』
のイントロ部分
https://youtu.be/iFx-5PGLgb4
あと有名な曲では
John Lennon(ジョンレノン)の
『Imagine』
のこれもイントロ部分
https://youtu.be/VOgFZfRVaww
ちょっと聴くだけで
「あ、この曲!」
って分かりますよね。
今では
当たり前に
どのアーティストも使っているので
add9コードが使われている曲を
数え上げたらキリがないです。
add9コードは
70年代に入った頃から
洋楽で盛んに使い始められ
Carpenntersは他の色んな曲でも
好んで使っています。
私がこのコードを
初めて
「いいな!」
と思ったのは
やはり高校生の頃です。
Richard Clayderman(リチャード クレイダーマン)
というピアニストが
このコードを多用していて
始めて聴いた時に
背筋に電流が ”ビビビッ” と走りました!
始めはどんな音を使っているのかが分からず
何度も聴き直して
苦労して採譜した覚えがあります。
https://youtu.be/Jky_Jz9GA5E←3分05秒前後です
当時イキった先輩が
何の曲でもこの和音を付けて弾いて
(例えばBeatlesの『Let it be』とかに)
さも自分がこの和音の創始者だ、みたいに
ドヤ顔をしていたのには
閉口しましたが・・・(-_-;)
ここでは
長三和音(メジャートライアド)
だけの話でしたが、
勿論
短三和音(マイナートライアド)
でもadd9は普通に用いられます。
add9、
何か魔力の様な力を感じます!
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