ここ何日か籠(こも)って
ずっと編曲の作業をしています。
今日は無性にピアノが弾きたくなり
「イケナイイケナイ」
とは思っていましたが
誘惑に負けて弾いてしましました(-_-;)
一度弾きだすと
もう止まらなくなります!
「いや~ピアノを弾くのって
本当に楽しいですね~♫」
ハノンの音階、アルペジオ、
Bach 平均律第1巻 D dur
Beethoven ピアノソナタ 第24番1楽章
今日は雪が降ってますが
一通り弾いたら指が温まってきました。
【Giant Steps / 調(key)とコード進行】
その後に
久々に
john Coltrane(ジョン・コルトレーン)の
『Giant Steps(ジャイアントステップス)』
のアドリブの練習をしました。
https://youtu.be/30FTr6G53VU
多くの人が
この曲を弾くのを
躊躇(ちゅうちょ)して
ジャムセッションなんかで
この曲をやろうものなら
「おぉ~っ!」
と唸(うな)る声が上がりますよね!
ただ
落ち着いて
よく見て下さい。
曲の中で使われている調(key)は
B majour
E♭ majour
G majour
の3つだけなのです。
しかも
和音進行は
Ⅴ7ーⅠ
か
Ⅱm7ーⅤ7ーⅠ
のどちらかです。
テンポが速いのと
調の移り替わりの間隔が短いので
難しく見えますが
よく見るとシンプルな作りです。
【Giant Steps 曲の前半部分 / ヴォイシングとスケール】
全部で16小節の楽曲です。
前半部分は
一度だけ
Am7- D7-G△7
の
ツーファイブがありますが、
あとは
Ⅴ7-Ⅰ△7
の
ドミナント進行です。
この曲の前半部分の
Ⅴ7の和音では
テンションノートを♭にしない
シンプルなヴォイシングにすると
調の移り変わりが明確になり
鮮やかに聴こえてきます。
Ⅴ7のテンションノートを
♭にすると(この場合♭9th)
複雑な響きになり
調の移り変わりがぼやけて聴こえます。
Ⅴ7のテンションノートを
♭にしないヴォイシングで
Ⅴ7ーⅠ
の和音を音階にして並べると
それぞれの調(key)の
Diatonic Scale(全音階)となります。
そして
この曲の前半で
それぞれの調の
Diatonic scaleを使って
フレーズを作ると
調(key)の境目がハッキリと聴こえて
ヴィヴィッドな印象を受けます。
こういった
ヴォイシング
や
コードの機能
とマッチした音階の事を
アヴェイラブル・ノート・スケール
と言います。
これはジャズ(インプロヴィゼイション)をやる上で
覚えなくてはいけない
必須の事となります。
【Giant Steps曲の後半部分 / ツーファイブの連続】
後半は
相変わらず
3つの調の移り変わりの連続ですが
Ⅱm7ーⅤ7ーⅠ△7
のツーファイブの繰り返しです。
調の移り変わりの間隔が
前半よりも長いので
調と調のコントラストよりも
それぞれの調の中での
和音進行に変化をつけると
楽曲の前半と後半での
メリハリが出ます。
ここでは
ごく一般的なツーファイブが
適用されるので
自分のツーファイブでの持ちネタを
思う存分発揮出来る箇所です!
【後記】
ちなみに
Coltraneがマイルスバンドに入った頃の
アルバムでの彼の演奏を聴くと
お世辞にもうまいとはいえません。
Milesも
Coltraneにソロを中々吹かせませんでした。
ライヴでは
観客から
「あいつをクビにしろ」
とも言われたそうです。
でも
Coltraneは練習魔だったそうで
(Milesが特訓させたという話もありますが)
皆が談笑している時も
寸暇を惜しんで
ひたすら練習に励んだそうです。
その後彼は
マイルスバンドを抜け
自分のリーダー作を次々と
ヒットさせて
ジャズ界の巨匠となって行
きます。
マイルスバンドを去って行ったメンバー達は
後にビッグネームになった人達ばかりです!
Coltraneを雇った
Milesの慧眼は
如何ばかりだったのでしょう!
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