Kiriku Handbell Ensemble(きりく ハンドベル アンサンブル)の
クリスマスコンサートのご招待に与ったので
昨晩、
浜離宮朝日ホールまで
行って参りました。
2階席の前の方だったので
舞台全体を見渡せました。
いい席をご用意して下さって
本当にありがとうございました。
〈浜離宮朝日ホールについて〉
このホールは
以前、自分も使わせてもらった事がありますが、
直接音と間接音(反響音)が
ほどよく混ざるのか、
楽器の音が
温かみのある柔らかな音質でありながら
ストレートに客席に届きます。
本当に「スッと」
音が耳に入ってきます。
演奏家にとっては
ホール自体が
良質の響きを勝手に創り出してくれるので
大船に乗った気持ちで
(最近こういう言い方はあまりしなくなって来ましたが、、、)
楽に力を抜いて
演奏出来ます。
日本が世界に誇れる
コンサートホールの一つナノデハ!
と確信しております。
〈演奏について〉
さて、
肝心なコンサートの内容ですが、
きりくは基本は8人での演奏なのですが
お一人がご懐妊のご様子で
ご出演もされていましたが
あまり無理も出来ないと思いますので
今回は主に7人での演奏でした。
これぞ究極の胎教なのではないのでしょうか!
なので、
プログラムは
全体的に
いつもより比較的軽めの曲を
選んでいる様でした。
第1部のプログラムは
クラシック中心で
第2部は
ポピュラー系を主に、
という
かつての
ミスター・ハンドベル
児玉勝己先生の系統の流れが
ベースとなっていました。
指揮者がいないので
数人で一つのフレーズをつなげて歌わせる
というのは非常に難しいはずですが、
微妙なデュナーミクやアゴーギクなどを
お互いの息を合わせながら
うま~く調節していました。
当たり前ですが、
相当な練習時間が必要だったのではないでしょうか?
年々磨かれていってる気がします。
ヘンデルの『パッサカリア』では
16分音符が
やや不明瞭に聞こえる部分もありましたが、
楽曲の分析がしっかりとなされていて
曲全体の構造が
立体的に聴こえて(見えて?)来ました。
ピアソラの『アヴェ マリア』は
初めて聴きましたが
純粋にいい曲だなぁ、
と感じました。
ずっと目をつぶって聴き入ってました。
リストの巡礼の年スイスからの『郷愁』は
ロマン派の曲なので
伸び縮みが非常に必要とされます。
先程申し上げた通り
数人で
一つのフレーズ内の
またはフレーズとフレーズの間の
アゴーギクを表現するのが
かなり大変だと思われます。
これが意識して出来る
ハンドベルアンサンブルは
希少でしょう。(あ、韻を踏んでますね(笑))。
ショパンの嬰ハ短調の『ノクターン(遺作)』
や
モンティの『チャルダーシュ』
などの
高音での速いパッセージは
真珠の首飾りの様に
滑らかにつながって
キラめいていました。
これはきりくの誇れる
”逸品”だと思います。
打楽器を使ったり
特殊奏法を使ったり
ケルト音楽があったり
絶えず観客の興味を引く
ということも
よく練り考えられていました。
今回のコンサートは
「プロの演奏」というカテゴリーの中でも
演奏技術、表現力とも
完成度が高かったのでは、
と感じました。
〈美智子妃殿下ご来場〉
代表の大坪泰子さんと
交流があるらしく
休憩の間に
美智子妃殿下が
お忍びで
多くのSPと記者に囲まれて
観に来られました。
間近にお座りになられるのを拝見して
平成の最後の
いい思い出となりました。
とても色が白く
キレイなお肌でした!
美智子様が作曲された
『星の王子の、、、』
がアンコールで演奏されましたが、
素朴で温かみのある旋律が印象的でした。
涙が溢れそうになりました。
現在の
天皇、皇后、両陛下とも
自ら遜(へりくだ)って
ご自身の事より
私達庶民の事をいつも憂い考え
およそ30年の間
日本の隅から隅まで走り回って
私たちの声を聴いて下さり
心の底から尊敬しています。
ご退位されるのが
残念で仕方ありません。
同じ国の
私利私欲にまみれた
票集めや自分の地位の事ばかり考えている
地方議員や国会議員、
こっちはもっと減らしていいし
ほんの少しでもいいから
見習って欲しいです!
いいコンサートの話のあとで
愚痴になってしまいましたが
ブログタイトルの”Capriccio(気まぐれ)”
という事に免じて
お許しください(^^;
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