2019年3月10日日曜日

Queen / サビ冒頭のコード進行で心をつかむ!



巷では
映画
『Bohemian Rhapsody』
の売れ行きがスゴイですね!




さて今回は
その”Queen"
楽曲のヒットの理由を

『We are the champions』

『I was born to love you』


2曲の
”サビの冒頭部分”
を例に
ほんの少しだけ探ってみたいと思います。



結論から先に言ってしまうと

”Queen”
の楽曲が
私たちの心をつかむ
一つの理由は
和音の使い方
なのです。

「なんだあたりまえじゃん!」

と思うかも知れませんが

ちょっと待ってください!







【フレディのコード進行】


先程挙げた

『We are the champions』
『I was born to love you』

は2曲とも
フレディの作曲です。
”サビの冒頭”
フレディの好みがよく表れています!


この2曲は
Queenの数ある楽曲中でも
特にヒットしましたよね。





【Ⅲ(Ⅲm)のコード】


2曲とも
”サビの冒頭”
で使われているコードで
共通しているのは
Ⅲ(Ⅲm)の和音なのです。



一般的には

旋律が
ドーシーラ

となる時に

コード進行が

Ⅰ-Ⅲ(Ⅲm)-Ⅳ


または

Ⅰ-Ⅲ(Ⅲm)-Ⅵ


となる場合がよくあります。





【We are the champions のサビ冒頭】


実際に
『We are the champions』
の”サビの冒頭”
こんな感じです


キーはFメジャーなので
旋律戦の大きな流れは
ファーミーレ
ですが
Cメジャーに直すと
ドーシーラ
という事になります。

この曲の
コード進行は
Ⅰ-Ⅲ(Ⅲm)-Ⅳ
です。





【I was born to love you のサビ冒頭】


次に
『I was born to love you』

"サビ冒頭"
はこんな感じです
(この曲はサビ始まりですが)。


この曲のキーはA♭メジャー
旋律は
ドーシーラ
に当てはまるかどうかは
微妙なところですが

やっぱり
Ⅲ(Ⅲm)
のコードが使われています。

この曲の場合
コード進行は
Ⅰ-Ⅲ(Ⅲm)ーⅥ
となります。





【終わりに】


Ⅲ(Ⅲm) の和音は

Ⅰ-Ⅲ

と進む時に
何か心揺さぶられる
エモーショナルな動きが
あります。

和音の中の音が一つしか変わらず
本当にさりげな~い動きなのですが
聴いていて
懐かしさや切ない気持ちが
感じられます。



クラシックの世界では
ハーモニーの勉強を
初歩でしますが
この
Ⅲの和音
を使いこなせたら
かなりの上級者
と言えるのではないでしょうか?



フレディ
Ⅰ-Ⅲ
の動きに何かを感じて
曲を作ったのだと
確信しています。

そして
この和音の動きに含まれた思いに
多くの人が
心動かされたのだと思います。

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