散歩しながら
もし
肺がん
だったら
「仕事に
迷惑をかけない様にするには」
とか
「高齢の両親は
どうなるのだろう」
とか
「暫く会っていない人に
今のうちに会っておこう」
とか
「去年の秋亡くなった
チェロの梶原克さんが
丁度去年の今頃
癌が発覚したんだな」
とか
様々な思いが
湧き起こり
歩きながら
直面した
死の恐怖に
心臓の鼓動は
ずっと早く
体は
小刻みに震えていました。
いつも見る風景は
何か
自分とは関係のない
切り離されたものの様に
感じられました。
自分の「死」
と言うのを
こんなに間近に感じ
考えたのは
初めての事でした。
テレビで
癌患者さんの
ドキュメントを見ながら
「かわいそうで
自分が変わってあげたい」
なんて
格好つけて
言ってたのが
いざ自分が
となったら
こんなに
無様に
うろたえるなんて
恥ずかしい・・・
・・・
更に
歩きながら
親から授かった
この身体を
不摂生で大切にせず
申し訳なかった
という後悔が
強く襲って来ました。
それから
今まで
自分の事ばっかり
考えて生きて来たので
残り短い時間を
人の為になる事に使いたい
という考えに
辿り着きました。
これは
決して
きれいごとではなく
限界にある精神の中で
行き着いた
自分の根底に流れている
本心なのだと
はっきりと
分かりました。
家に帰ってから
じっとしていると
「死」についての
考えが
襲って来るので
強い酒を飲んで
寝る事にしましたが
いつもと違って
飲めば飲むほど
頭が冴えて
中々眠れませんでした💦
~⓷へ続く
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