2019年5月18日土曜日

ピアノを楽に弾くためには?



今朝
久々に
Chopin
『エチュードOp.10-10』
を練習しました。



右手の2-5の指を6度の音程で開き
1の指と交互に
弾く練習曲です。

左手は5の指から始まり
1の指へと複音程で跳躍する
8分音符6つで出来たフレーズを常に弾きます。

アーティキュレーション
スラーアクセントの位置が
4小節ごとに
変化していきます。

腕の重みをどれだけ鍵盤に乗せるのか
というのも
大事になって来ます

若い時はなかなか速いテンポで
この曲を弾けなくて
長時間練習し過ぎたせいで
2-5の指を開くと
肘にシビレが出る様になりました。
・・・腱鞘炎です!

その時は
ワラにもすがる気持ちで
鍼灸での治療までしました。



そんな事も思い出すので
少し怖かったのですが
思い切って
今日弾いてみたら
拍子抜けするほど楽に弾けました。



何故だろうと
考えてみたのですが、

以前は
しっかり打鍵しようとし過ぎて
必要以上に鍵盤に指を押し付けていたような気がします。
それは
指の筋肉をつける事、
つまりメカニカルなトレーニングを
そんなに重要視していなかったからだと思います。

今は
学生の時みたいに
練習時間が取れないので
隙間時間を利用してですが

Czerny40の練習曲を
メトロノームを使って
リズムを変えたりして
練習しています。

そのお蔭で
指の筋肉が維持されて
そんなに強く打鍵しなくても
鍵盤の底まで
しっかりと楽に弾けます。



あとは
若い時は
勢いだけで
強引に弾き切っていたのが

今は
例えば
右手の1-2の指の動きだけに注目したりして
細部を丁寧に見たり
時には
曲全体を俯瞰で見たり
という様に
多面的に物事を見れる心の余裕がある
という事も
大きいのではと思います。

これも
指の筋肉が維持されて
楽に打鍵できることによって
心に余裕が出来て
指の事以外にも気が回るからです。

”どのくらい練習したら
自分が求める最低限のテクニックが維持されるのか”
という事を理解することが
大事だと思います。



ピアノの練習時間は
長ければ長い程
という事は決してなく

一定のレベルで
ピアノを弾き続けるためには
必要な筋肉
音楽的な感
短い練習時間の中でも
じっくり丁寧に身に付けて
維持していく
という事が必要なのだと

今日改めて
Chopinの曲を通じて
思わされたのでした。

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