2022年3月23日水曜日

島岡譲先生

 













島岡先生が

昨年お亡くなりになっていたのを

昨日母から初めて聴きました。

不肖の弟子をお許しください。


私が国立音大に入学したばかりの頃

常に自信がありませんでした。

第1回目の

島岡先生の

基礎実習の授業の時

自己紹介で

「皆より劣っているので追いついていけるか不安です。」

という様な事を話したら

先生は

「そんな事はありません、皆同じです!」

と真剣な表情で

お答えくださり

心から嬉しく

自信を取り戻せたのを

昨日の様に覚えています。


和声・フーガのレッスンでは

月曜日の朝一でも

誰よりも早く

地下のレッスン室で

岩波文庫を読み

静かに

我々学生を待っておられました。


ある冬の日の朝

いたずら心に

先生より早く着いて待っていようと

朝一の

授業が始まる

かなり前に

レッスン室へ行きましたが

それでも先生の方が早くて

暖房を入れていて下さり

やはり岩波文庫を読みながら

穏やかな顔で

「おはようございます。では始めましょうか!」

とおっしゃられて

悔しがったのは

いい思い出です(笑)


ニコニコしながら

でも

決して手を抜かず

厳しかったですが

学ぶことが多くありました。


長い時は

同じ和声課題を

5~6週は

やり直しさせられました💦

笑顔で

「はい、ここは連続5度ですねー😄」

「う~ん、これはどうでしょうねー😄」

などと

おっしゃられて

何度も冷や汗をかきました😅


でも

今でも仕事を続けていける

基礎を築いて頂けたのは

先生の厳格なレッスンのお陰です。




小学校の時は

偶然にも

先生の息子さんと

同じクラスで

よく一緒に遊んでいました。

お宅にお邪魔した際に

先生の仕事部屋を覗いた時

図書室の様に

書棚が並行して並んでいて

床にも

数多くの書籍が

積み重なっていたのが印象的で

一体

お父さんは

どんな仕事をしている人なのだろうと

想像が膨らみました。




キリストへの深い信仰を持ち

音楽家、理論家、教育者として

静かなる情熱をもって

学生に対して精魂を傾けてこられた

島岡先生

心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。




自分には

この様なところで

祈る事しか出来ませんが

どうぞ

神様の御懐で

安らかにお眠りください。

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