2020年3月26日木曜日

受難節に書いた曲



昨年末より
某演奏団体より
(未発表なのでまだ言えませんが)
宗教曲の作曲のご依頼があり
昨日やっと完成して
お送りしました。


奇しくもコロナウイルスが流行している今
教会は
受難節で
聖書のキリストの受難と復活の箇所を
読み
涙を流しながら書きました。






特に
ルカ伝

ゲッセマネで
死の恐怖に悶え苦しみながら
イエスが祈る場面


ペテロがイエスの事を
「あんな人のことなんか知らない」
と言って裏切り
イエスが
「今日鶏が鳴く前にお前は私の事を知らないと言うだろう」
と言った事を
思い出して泣く場面


同じくルカ伝
復活したイエスが
エマオで歩いている弟子に現れ
話しかける場面


ヨハネ伝
十字架を自ら背負って歩む場面


復活したイエスが
マグダラのマリアに現れる場面


などの場面が
若い時から
特に好んで読んでいます。





年を経て
色んな経験をして再び読むと
聖書の言葉の深みが
より心に響いて来ます。

こういった箇所を今読むと
イエスという人は
人と共に悲しみ
共に苦しみ
それを自分でも味わい尽くし
慰めてくれる

という事が
強調されて
深く共感できます。


日本でいうと
空海のように
全国を駆け回って
分け隔てなく
苦しむ
人々の為に尽くした
高僧とよく似ている気がします。



こんな悲しみに満ちた世の中だからこそ
イエスの慰めを感じられる曲として
少しでも多くの人に
聴いて頂けたらと願います。

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