2020年2月18日火曜日

小澤征爾指揮 Tchaikovsky 『弦楽セレナーデ』/ 悲しみの共感




Youtubeの
小澤征爾指揮の
”斎藤記念オーケストラ”による
『弦楽セレナーデ/チャイコフスキー』
を見ていて
改めて
思いました。



音楽は
その人の生き方が
作曲家にしろ演奏家にしろ
表現として表れるのだと・・・

多幸感は勿論の事
悲しみや失望を多く味わっている音楽家の演奏は
格別です。

チャイコフスキーは
その代表格とも言えるでしょう!




彼の人生をたどると
結婚の失敗,
同性愛者としての苦悩,
それによる自殺未遂,
若い頃から続いていたパトロンからの仕送りの打ち切り,
など

様々な不幸の連鎖の中で
絶望の末
病気によって
命途絶えた
チャイコフスキーの
波乱万丈な運命を

彼が40才を越して作曲された
この曲を通して
共感することが出来ます。


正に
ヴィクトル ユーゴー作
『Les  Miserables』

の物語が
心をよぎります!!!



芸術の
最大の本質は
宗教的なものにしろ
そうではないものにしろ
”悲しみ(みじめさ)の共感”
なのではないでしょうか?

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