2019年7月8日月曜日

Ray Bryant『Alone at Montreux』 / 内向的なパワー系ソウルジャズピアニスト



ピアノトリオでも知られている
Ray Bryantですが、

1972年
モントルージャズフェスティバルでの
このソロアルバム
必聴です!
https://www.youtube.com/watch?v=qcTV3Pr-wUA


このアルバムは
何年か前までは
寝る時に
必ず聴いてました。

左手の10度の響きと
右手のブルージーな速いパッセージが
分厚いサウンドを生み出し
我々を熱狂させます!

トリオアルバムでは
ヒジョーに地味ですが
ソロでは
内に秘めたソウルの火が
爆発します。

まさか
このアルバムが
動画として残っているとは
夢にも思っていなかったのですが
今日
youtubeで発見して
全部見てしまいました。



Oscar Peterson
の代役として
この舞台に立った
Ray Bryantですが

代役の重圧など全く感じさせずに
常に自然体で
どちらかというと内向的なイメージですが
知らず知らずのうちに
観客を自分の世界に惹き込んでいきます。

1曲目の
”Gatta Travel on"
ではゴスペル調の分厚いサウンドで
早くも聴き手を魅了し、

途中
”Rocking Chair”という曲は
左手の
ストライド奏法によって
何とも
”古き良きアメリカ”
を醸し出していて
感傷に浸れます。

アンコールでの
Lisztの”愛の夢”
ブギウギ版が最高です。
知らないうちに
顔がニコニコしています😊



同じ様なスタイルのピアニストで
Gene Harrisがいます。

ワタクシはGeneのピアノも大好きですが、
開放的で
観客に笑顔を振りまき
はじける彼の演奏とは
180度真逆の

勤勉で
何度も何度も練習した後が見えて
内向的な
Rayのピアノは
華やかではありますが
どこか切なさと哀愁が漂います。

アフリカ系アメリカ人が
奴隷だった頃に
悲しみを表現していた
ブルースの本来の姿を
垣間見させられます。

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