ヤフオクで落としたCDが
水曜日に届きました!
武満徹の
ギター作品が
収録されているCDです。
主に演奏しているのは
荘村清志さんです。
フルートの作品に
金昌国氏
最後の2台のギター作品に
田部井辰夫氏
が参加しています。
荘村さんとは
高校生の時に
ハンドベルで
共演させて頂いたことがあります。
彼の演奏が素晴らしいのは勿論のこと、
映画俳優の様に
整った顔立ちが印象的でした。
ワタクシ達バカな高校生の会話にも
一緒に加わって下さる
気さくで
若い感性をお持ちの方でした。
さて
このCDには
ギターソロ作品
『森のなかで』
武満さん編曲の
『オーヴァー・ザ・レインボウ』
『イエスタデイ』
『ロンドンデリーの歌』
他
フルートとギターの為の作品
『海へ』
フルートソロ作品
『エア』
映画音楽(2台のギターの為の)
『不良少年』
などが収められています。
このCDを買った一番の理由は
『森のなかで』
を聴きたかったからです。
学生の時に
国立音大の図書館で
この曲を初めて聴いて
静謐で
品格のある
神秘的な曲だな
と感じました。
この曲を初めて聴いて
静謐で
品格のある
神秘的な曲だな
と感じました。
曲を聴きながら
その感覚は
その時から
今になるまで
ずっと
自分のどこか奥深くに潜んでいて
作曲や編曲の作業の度に
まるで夢を突然思い出すかのように
スッと顔を現します。
この曲は
晩年の武満さんが
長年の付き合いである
荘村さんの為に
病身の中
書き上げた曲だそうです。
見たことのない風景も
朧気ながら
思い浮かんで来ました。
その感覚は
その時から
今になるまで
ずっと
自分のどこか奥深くに潜んでいて
作曲や編曲の作業の度に
まるで夢を突然思い出すかのように
スッと顔を現します。
この曲は
晩年の武満さんが
長年の付き合いである
荘村さんの為に
病身の中
書き上げた曲だそうです。
他の方の演奏も
何度か聴いた事がありますが
何故か(というかやっぱり)
荘村さんの演奏が
一番しっくりときます。
『森のなかで』は
1.ウエインスコット・ポンド
2.ローズデール
3.ミュアー・ウッズ
の全3章から成る曲です。
以下ライナノーツからの引用です。
「各章に附されたタイトルは北米の地名で、
それぞれの場所に、美しい、大、小の森がある。
ローズデールーRosedaleーの森は、
カナダ、トロントの閑静な住宅街をつつむように
舗道に沿って走る灌木の茂みであり、
初秋の陽光(ひかり)を浴びて美しい。
ミュアー・ウッズーMuir Woodsーはサンフランシスコ郊外にあり、
ミュアーという篤志家によって保護された巨大なセコイア樹が、
天を突くように聳え、深い森をつくっている。
そこでは人間の卑小さを思い知らされる。
ウエインスコット・ポンドーWainscot Pondーを、
実は、私は未だ訪れたことがない。
それがアメリカの何処にあるのかも知らない。
友人から送られてきた絵葉書に印刷された美しい風景画の下に
小さな活字で、Wainscot Pond とあった。
池の向こうに、私には、沈黙する森が見えた。
ここでは単に森の情景を描写するのではなく、
森のなかで、感じ、考えたこと、
また行動を共にした人人との
懐かしい思い出を描こうと思った。(武満徹)」
ざっと聴いてみた感想ですが
3つの離れた場所にある”森”ですが
・ディミニッシュコード、
・それに伴うメシアンの提案した移調の限られた旋法(第2)、
・共通の旋律的なモチーフ
などで
それぞれの曲に
有機的なつながりを感じさせています。
特に
1曲目と3曲目は
ロマン派の様な
美しく切ないメロディが
もやのかかった様な和音の中から
突然出現します。
聴き終えると
3曲全体にメランコリーが漂っていますが
一番最後には温かみが残り
安堵に包まれます。
直接お会いした事はありませんでしたが
武満さんの
人情味あふれる人柄が
作品に表れ出ているのだと
思います。
学生の時に
この作品と出合い
言霊(ことだま)ならぬ
”音霊”(おとだま)とでもいうのでしょうか、
得体の知れない何かが
自分の中に痕跡を残しました。
その感覚は
先程述べた様に
創作活動の度に湧き起こります。
この作品が自分に与えた
『森のなかで』は
1.ウエインスコット・ポンド
2.ローズデール
3.ミュアー・ウッズ
の全3章から成る曲です。
以下ライナノーツからの引用です。
「各章に附されたタイトルは北米の地名で、
それぞれの場所に、美しい、大、小の森がある。
ローズデールーRosedaleーの森は、
カナダ、トロントの閑静な住宅街をつつむように
舗道に沿って走る灌木の茂みであり、
初秋の陽光(ひかり)を浴びて美しい。
ミュアー・ウッズーMuir Woodsーはサンフランシスコ郊外にあり、
ミュアーという篤志家によって保護された巨大なセコイア樹が、
天を突くように聳え、深い森をつくっている。
そこでは人間の卑小さを思い知らされる。
ウエインスコット・ポンドーWainscot Pondーを、
実は、私は未だ訪れたことがない。
それがアメリカの何処にあるのかも知らない。
友人から送られてきた絵葉書に印刷された美しい風景画の下に
小さな活字で、Wainscot Pond とあった。
池の向こうに、私には、沈黙する森が見えた。
ここでは単に森の情景を描写するのではなく、
森のなかで、感じ、考えたこと、
また行動を共にした人人との
懐かしい思い出を描こうと思った。(武満徹)」
ざっと聴いてみた感想ですが
3つの離れた場所にある”森”ですが
・ディミニッシュコード、
・それに伴うメシアンの提案した移調の限られた旋法(第2)、
・共通の旋律的なモチーフ
などで
それぞれの曲に
有機的なつながりを感じさせています。
特に
1曲目と3曲目は
ロマン派の様な
美しく切ないメロディが
もやのかかった様な和音の中から
突然出現します。
聴き終えると
3曲全体にメランコリーが漂っていますが
一番最後には温かみが残り
安堵に包まれます。
直接お会いした事はありませんでしたが
武満さんの
人情味あふれる人柄が
作品に表れ出ているのだと
思います。
学生の時に
この作品と出合い
言霊(ことだま)ならぬ
”音霊”(おとだま)とでもいうのでしょうか、
得体の知れない何かが
自分の中に痕跡を残しました。
その感覚は
先程述べた様に
創作活動の度に湧き起こります。
この作品が自分に与えた
得体の知れない命題は
今後
一生かけて探っていくことになるのでしょう・・・
一生かけて探っていくことになるのでしょう・・・
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