久し振りの更新が
こんな悲しい事で
残念です。
一昨日
鵜崎庚一先生の
訃報の連絡を
頂きました。
初めて
鵜崎先生にお会いしたのは
高3の夏の
国立音大の講習会でした。
当時習っていた
音楽教室の先生が
鵜崎先生に
僕の話をして下さっていて
講習会の
楽典の授業の時に
「やぁ、君が山岸君か!」
と先生独特の
ハスキーな声と満面の笑顔で
話しかけて頂きました。
カフスボタンと
お洒落なスーツで
びしっと決めていて
オーデコロンの
いい匂いが微かにしました。
国立音大では
大学院時代に
2年間
専攻の作曲理論で
お世話になりました。
院時代は
フランスの課題に
あまり興味がなく
ジャズにのめり込んでいて
修士論文も
おそらく前代未聞の
ジャズ・インプロヴィゼイションについてでした。
でも
先生は
ちっとも嫌な顔をせず
「僕も若いころ
ジャズピアニストになりたかったんだよ。」
と話を合わせて
寄り添って下さいました。
卒業してから
アメリカに留学する事となり
(諸事情あって結局行けませんでしたが)
推薦状を先生に書いて頂く為に
先生のお宅に伺う際に
わざわざ駅まで
車で迎えに来て下さいました。
そして
ご自宅からの帰り際に
恐縮している僕に
お心遣い頂き
Fauchonの紅茶の缶まで
持たせて頂いたのを
はっきりと覚えています。
その後も
先生の方から
「留学に行けなかった事を
気にしなくてもいいよ」
という暑中お見舞いを
気にかけて頂いたり
各所で
偶然お会いする機会が
あったりと
何か縁を
感じずにはいられませんでした。
去年も
Composiestaコンサートに
わざわざ
聴きに来て下さり
握手して頂いた時に
痛いくらい
ぎゅっと握られ
とても
お元気そうにみえました。
いつも
学生と同じ目線に立って
にこやかで
心配りを忘れない
そんな謙虚な先生でした。
もっと長生きして
心の拠り所として
お元気でいて欲しかったです。
今はただ
神様の懐で
安らかにお眠り下さい
と祈るばかりです♰
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